換価分割とはどのような方法ですか?メリットとデメリットを教えて下さい

 

この記事を読むのに必要な時間は約2分7秒です。

 

 

換価分割とは、遺産を売却して、その売却金を相続人が分け合うことによる遺産分割方法です。

 

 

 

 

 

換価分割について

たとえば、遺産の中に不動産がある場合に換価分割をすることがあります。

具体的には、その不動産を売却して、売却金を相続人が法定相続分に従って分け合います。

4000万円の不動産を配偶者と二人の子どもで換価分割する場合には、配偶者が2000万円を、二人の子どもがそれぞれ1000万円ずつを現金で受け取ることとなります。

換価分割のメリット

換価分割のメリットは、公平かつ明確に遺産分割ができることです。

現物分割をすると価値の差異が発生するので不公平になりますし、代償分割の場合でも、評価方法や将来の値上がり益、値下がり損などの問題があるので(将来値上がったら不動産を取得した人が得になりますし、値下がったら不動産を取得した相続人が損になります)、完全に公平とは言えません。換価分割であれば、売却時の現金を法定相続分に従って1円単位で分け合うので、完全に公平で、相続人からの不満は出にくいです。

また、代償金を支払う資力がない相続人ばかりのケースでも、換価分割ならば実行することができます。

換価分割のデメリット

しかし、換価分割を選択した場合、対象の遺産が売却できるまで遺産を取得することができませんし、売却できたとしても、思ったよりも低額でしか売却できないこともあります。さらに、売却には種々の経費がかかるため、手取り額は評価額よりも減ってしまうことが多いです。

また、不動産を現金に換えてしまうため、「資産」が失われてしまうというデメリットもあります。

 

換価分割には、上記のようなメリットとデメリットがありますので、それを踏まえて相続人間で協議し、分割方法を検討すると良いでしょう。

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